長時間の仕事をして家に帰って寝るだけの何が楽しいのか?:その質問は大多数の人にとって現実に選択可能な問いではない

楽しくなくても働くしかないのが大多数の人の現実ではある。『衣食住の欠乏や社会的孤立の不安・標準的な人生設計や自他比較』の方が人を動かす力が大きいというだけの話。長時間労働のサラリーマンをするなら、仕事や学習そのものに遣り甲斐を見出せないと厳しい。

絶望だ!「仕事して寝に帰るだけの生活」って何が楽しいんですか?

そもそも楽しみや面白さだけのために生きられる人はよほど幸運な人か数億円以上を持つ資産家でもない限りいないが、現代社会では幼少期から大学生時代までが『擬似貴族的な楽しいことが多い生活環境・交遊関係』になりやすいため、『一日の大部分を拘束される自由度減の会社員生活』との大きな落差に不適応を起こしやすい。

現代人にとって『時間』は『貨幣(お金)』と並ぶ希少資源だが、時間資源ばかり優先すれば無職・無収入で『お金のない苦痛・惨めさ』を味わいやすく、金銭資源ばかり優先すればワーカホリック・仕事して寝るだけの生活リズム、健康を壊す過労で『時間不足の苦痛・長期雇用の拘束感・健康悪化』に苦しむで一長一短はある。

一回限りの人生を思いっきり楽しみたいとか面白いことを増やしたいという気持ちは分かるが、残念ながら大多数の人間はすべてを思い通りに面白おかしく進めることはまず不可能で諦めてもらうしかない。時間とお金のバランスか、仕事中心の諦め(余暇を楽しむ)か、家族・子供を支える決断かなどに進んで折り合いを。

安定して確実に一定の給料・ボーナスが入り、厚生年金など社会保障もあるというのは『人生の大部分の時間拘束』と引き換えにしても割に合うと思う人がやはり多いし、家族を持てば安定収入がないとやっていけない現実がある。格差もあり8時間以上働いても金銭的余裕ができない場合に不満・苦痛がでやすいのはあるだろうが。

色々な分野での『普通・世間体・家族と子供・保障・人生設計』などをひっくるめて諦め、ミニマムでストイックな時間資源優先の人生を生きる覚悟を固められれば、『嫌がっている仕事して寝るだけのスケジュール』からは抜けられるが、仕事の遣り甲斐や職場の帰属感を持てる人が現代では生きやすくお金にも困りにくい。

スポンサーリンク




楽天AD