『妻が見送りしてくれなかった・もっと妻に構って欲しかった・パワハラで苦悩していた』で自宅に放火した父親の心理

「妻が見送りにこなかった」 大分の火災で容疑者供述

養っている妻子を自分の所有物のように認識し、自分の労働への感謝として『妻の献身・子の従属』を義務的に求める悪しき家父長制の残滓を感じさせる放火事件。家族を守ると支配するを混同した怒り。

妻が見送りに来なかったという理由で放火したというが、根底に『精神を壊してまで働いているのに十分に感謝・尊敬をされていないという被害者意識』や『家族の為に無理して働いているのにその見返りが不十分という不条理感』があり仕事・心理の不調に夫婦関係の冷込みと人生の苦難の責任転嫁が重なったのではないか。

『見送り・出迎え・弁当作り(食事の支度)』などを分かりやすい女性の愛情表現として受け取る男性は多いといえば多いが、それを『妻の義務』として認識し、しないと激怒・罵倒するタイプは『性別役割規範に基づく夫婦関係』から離れた時に、思い通りにならない相手・状況に対して暴力的な逸脱や異常な混乱を起こしやすい。

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誘った女性からはなぜ断られやすいのか?、『自分と異なる他者の生き方・価値観』を認める難しさなど

「4ヶ月先まで空いてない」 傷ついた女子の断り文句

自分の好意・要求だけ押し付けても『相手にとっての魅力・楽しみの呈示』がないと上手くいかない。『自分の気持ち以外の要因』で断ると可能性として受け取られる恐れがあるが、乗り気でない女性を粘って無理に誘っても大抵楽しくはない。

いくら誘っても頻繁に断られる人は、大半が『自分の客観的な魅力・話題・生き方・年齢』などと照らして、高望みしているか生き方が異なる合わない相手(接点があまりない相手)を選んでいるか。誘う前の段階で自分にどれくらい興味や好意があるかだが、自分に寄ってくる(釣合いそうな)相手は逆に誘っていなかったりする。

女性でも『興味のない相手からばかり誘われる・好きな相手からは全く誘われない』の愚痴はありふれたものとしてある。一般に自己評価は他者の評価より高くなりやすい、そのズレが『自分が誘いたい相手と向こうが誘ってくる相手との不一致』を生む。

相手の人間性や言動を見ない壁が厚い人ほど、男女の相性の不一致・人格の未成熟に長く苦しむことにもなるが。

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男が妥協できない結婚相手の条件に『顔』が上げられているが、現代ではなぜ『容姿・外見』を重視する比率が増えたのか?

男が妥協できない嫁の条件1位は?

生理的嫌悪を感じない程度の顔の好みは誰しもあるが、顔に過度にこだわるのは“ロマンチスト(美・性の陶酔)”か“見栄っ張り(知人に見せたい)”の可能性が高い。性格・趣味・生き方も合うなら外見は良い方が良いが自らの価値に近しい相手になるのが大半。

美人やイケメンは『自分がその人を好きと思う心理』だけでなく『他者・社会が“良い女(良い男)”と評価・羨望すると想像する心理』によってパートナーである自己価値も高められるような錯覚をもたらす。顔へのこだわりはその意味で他人から異性選択をどう見られるか気にする見栄張り(虎の威を借る狐)の傾向はあるかも。

自分の容姿に劣等コンプレックスを抱えている人でも、『お前の奥さんは美人だな(あなたの旦那さんはかっこいいね)』と言われると、二人一組で価値判断されると解釈する人は、それで随分コンプレックスが解消し前向きになったりもするから一概に悪い事ではない。恋愛・結婚からそういった劣等感の呪縛解除を得る人もいる。

結婚できないで悩んでいる女性(男性)にしても、特別に扶養されなければ困るという人を除けば、『相手のいない孤独感・心細さ』もあるだろうが、『誰からも愛されない淋しい人と他者に見られているかもしれない想像』が悩みの核にある事も多い。社会的要素も持つ異性関係は『他者の目線とその想像』の影響もある。

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株式投資とバッドニュースによる株価の乱高下、日本の『空家率の高さ』の問題など

株式投資は『バッドニュースによる瞬間風速的下落(パニックの乱高下)』に慌てる人が大損しやすい。600円暴落からプラス転換の今日の市場はテキストのような動きだが、心理パニックとマネーゲームの相場といった感じのチャートである。

中国の上場企業の約3割の売買停止、中国のバブル景気崩壊の予兆は大きなリスクであることは確かだが、『ファンダメンタル・優待・配当』を目的にして買った銘柄は暫くの間は保持して様子を見ようかと思う。

『チャイナリスク・円高』で輸出産業のフラッグシップ銘柄であるトヨタ株も、8000円を割る場面が出てきた。水素燃料電池車のミライや自動運転技術などの長期技術投資の視点、あるいは来年のプリウスのフルモデルチェンジと燃費上昇(40km/l超)による世界市場席巻の予測など、短期スパンでも売らない方が良さそうに思える。

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一部の若い女性が『キモいオッサン』を狙って盗撮しSNSに投稿!現代の虚しい『ビジュアリティ優先・優越感ゲームの享楽文化』

労働や内面の価値を軽んじる外見・若さのみの価値判断が前景に出た『ビジュアリティ・優越ゲームの享楽文化』は、拝金主義や技術進歩、知覚的快楽が支配的な現代の宿痾か……。

「キモいオッサン」ねらう盗撮が流行! 若い女性が疲れた中年男性たちをSNSで笑いものに

生身の人間が汗水流し働き、他者を支えるマンパワーの評価が、過去に比べ格段に低下し、結果、『勤勉・責任・経験や知性などの非ビジュアリティの領域で尊重の価値評価をされていたオッサンや老人』がカネ以外に価値の乏しい人間として笑いや利用の対象となる、現代におけるある種の人の本性の醜悪さの露見は哀れで虚しい。

若者の『○○離れ・意欲低下』にせよ、中高年の『メンタルヘルスの悪化・自殺や犯罪』にせよ、その背景には労働や内面、努力の価値を適正に評価し人として敬意や処遇、愛情を与えてくれる『非ビジュアリティ・非知覚快楽の領域におけるマンパワーの評価』が欠落しやすい現代の享楽文化・冷笑的な人間性の弱まりの傾向はある。

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約2520億円の予算をかける新国立競技場は『負の遺産』になるのでは?、ギリシャの財政危機についてなど

<官房長官>新国立競技場デザイン「変更は信用失墜」

2020年の東京五輪が経済大国日本の最後のお祭り騒ぎにならねば良いが。デフォルト危機のギリシャも五輪で債務を積増しした。

新国立競技場は持続的なキャッシュを生む『良質な資産』には成り難い巨大な箱物であり、こんな大きな会場を『フル稼働』できるようなイベントの機会も少なそうに思うのだが……建設費用が当初の予定の二倍以上の2520億円というのは、あまりに初期の見積もりがずさんでいい加減であり、あまりに国民・都民をバカにした話ではないだろうか。

菅義偉官房長官は、新国立競技場のデザインを『オリンピック委員会との間で有効な国際公約』のように認識していて、今更このデザインを変更することができないと語っている。

しかし、日本の厳しい国家財政状況の中で『オリンピック以外の目立った用途』が想定できない巨大競技場に2500億円以上もかけるというのは、 財政的に『負の遺産』になることが分かっているものをわざわざ時間とお金を掛けて作っているだけだとも思えるが。

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