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少女が好きで別れ(失恋)に耐えられず刺した少年の事件:エロスやマニアの恋愛に潜む逆恨み・激怒のリスク

別れを切り出す恋人を憎悪する惨めな感情はありふれたものだが、殺傷事件まで起こすのはある種の愛着障害・情動制御障害に近く、自分の精神的自立ができていない為に相手に人生を依存し過ぎている。

「好きで好きで」少女刺した容疑、逃走していた少年逮捕

自分が切り捨てられたようなケースで(DV・無職・借金など自業自得な理由も含め)、別れた相手の幸福を願う無償のアガペーに到達できる人は男女共に少なく、回復や整理に時間もかかるかもだが、究極的には『他人の心・選択を思い通りに動かすことはできない』というのは交際していても結婚していても同じと気づけるか。

男性でも女性でも『誰と付き合って誰と別れるかの自己選択権』を持つ。本人が最終的な意思決定したならば、それを無理やり暴力や脅しで覆させることは一時的に可能に見えても、結果として不可能であるか犯罪になるだけである。『近しい他者の自由意思・自己決定』を認められる人になれるか否か、大人でも大きな課題だが。

本当に好きなら、別れても利用されても『相手の幸福のため』に何でもできるかというと、現実的には別れて別の男(女)と付き合って生活のお金が足りないから貸してくれと言われて、それで貸してあげるかというと大半は貸さないだろう意味では無償のアガペーにも限界があり、各人個別で分かれて自己責任で進む道がある。

好きな相手なら傷つけず守ってあげるべきという意見もあるが、男女の仲の別離というのは『別れの後も友人的な関係』を引きずることもあるが、基本的に『二度と会わない・連絡も取り合わない・親しく話す機会もなくなる』ということを含意するので、守る云々でなく関係・接点がない人になってしまう可能性が高い。

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北九州市で心理職・嘱託職員の女性が自殺:臨床心理士でも正規雇用のキャリア・収入増加が難しい心理職の仕事の問題

心理職は真面目に相談者を思いやる人ほどストレスが強くなる仕事だが、行政の心理職は『共感的理解のレベル・相談者への寄り添い』を敢えて落として数をこなす適当さがないと疲弊して務まらない。

「もう動けん」自殺の娘、眼鏡に涙の跡 嘱託職員の遺族

自殺された非常勤職員の心理職の女性は、おそらく『家に持ち帰ってでもクライエントの悩み・生活を心配して考え続けるタイプ』だった可能性があるが、そういったセンシティブな共感と寄り添いは確かに大きなニーズを生むが、皮肉なことに行政の無料相談では上司は個別の質・対話の深みより数・無難な処遇を評価するだろう。

非正規差別と心理職の雇用・権限・収入の乏しさの問題があるが、現実問題として専門性のある心理一本でまっとうな収入を稼ぐことは大学の教授職でなければ、中堅以上の病院の心理スタッフ(テスターに近い)の正規雇用か非常勤講師掛け持ち以外は、公務員系しかない。営業力とカリスマ性があれば開業もあるが安定はない。

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ユースケ・サンタマリアが語った“うつ体験”と激やせから推測される心身の不調

『激やせ・気力のない表情や目・顔色の悪さ・食欲消失』は身体疾患やがんの徴候だが、うつ病など精神運動抑制性の精神疾患の徴候でもある。

ユースケ・サンタマリアが語る”うつ体験”「体がダルくなって、飯が食えなくなって…」不調を脱することができた理由とは?

『体がだるくて動けない・疲労感と倦怠感・飯が食えない・眠れない・胃腸の調子が悪い』など身体症状が中心になる『仮面うつ病』もある。精神疾患は無意識に『自分が精神の病気であることの否認』の防衛機制が働きやすく、体の病気・異常を疑ったドクターショッピングに陥る人も多いが、原因不明の不定愁訴として扱われる。

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ゼリア新薬の新人研修による自殺と洗脳的な自己変革セミナーのテクニック:会社(家族も)は外の常識や法律が及びにくい治外法権の部分を持つ

■「自己変革研修」で新入社員自殺、遺族がゼリア新薬など提訴…研修会社は反論

ゼリア新薬の缶詰め状態の自由を奪う新人研修は、『自我・自尊心・自分の都合を捨てさせる+会社が外の常識が通用しない治外法権(上意下達)の場であることを叩き込む研修』である。私生活や自分の都合を捨ててのハードワークを厭わない企業戦士の育成だけではなく、メンバーに忠誠心と規律遵守を求める軍隊・新興宗教団体でも用いられてきた研修手法ではある。

『仕事に対する自発的な従属・忠誠』を受け容れきれないいわゆる学生気分を脱ぎ捨てて、社会人(企業人)としての自覚や覚悟を叩き込むといった名目で行われることが多い。

洗脳的な自己変革セミナーのテクニックは、端的には『現在の甘い自分の否定』と『今までの自分の考え方の否定』を進めるために肉体的・精神的にギリギリの所まで追い込んで、悲しみや悔しさ、恥ずかしさなどの激しい情動を喚起させることで『丸裸の自分(知られたくないことまで曝け出して隠せるものがなくなった自分)』を会社のメンバーにさらけださせてそこを居場所と思い込ませることである。

そのために、どんなに大声で返事や復唱をしても『まだまだ声が小さい・お前の声は全く聞こえねえぞ・蚊の鳴くような声でやる気あんのか』と威圧・罵倒しながら、声が嗄れてしゃべれなくなるくらいまで大声を出させたり、朝から晩までスケジュールを詰め込んで休む暇なく家事・雑事・単純作業をさせて深夜遅くにくたくたになって倒れこむくらいまで追い込む。

あるいは、街頭に立たせて大声で自己紹介や仕事の意思表明をさせて恥をかかせたり、無差別的に街を歩くサラリーマンと名刺交換をさせて『恥ずかしさ・プライドによる行動抑制』をなくさせたりする。

『格好つけるな恥をかけ・良く見せようとするな・プライドを持つな・自分を大した人間だと思うな・とにかく感謝して感動しろ・どんな仕事でもやらせて頂いてありがとうございますとへりくだれ』といった自己否定の洗脳的なワードや評価が飛び交い、『自分の意識や恥ずかしさ、プライドにこだわらずに言われたことを即座に実行する機械的な反応・従属』を条件反射のごとくさまざまな課題強要で仕込んでいくことになる。

心身をくたくたに疲れ切らせて睡眠不足にすれば、『正常な思考力・判断力』を低下させて、本来あるべき『他者との心理的距離感』を失わせることができ、『むきだしの感情を噴出させた上での忠誠・改心』へと洗脳的に誘導しやすいからである。

最後は、自分の弱みや情けない部分をさらけ出し合った新入社員同士で、厳しい研修を乗り切った連帯感とお互いの恥ずかしい部分を知り合った仲間意識が芽生えやすく、涙でぐしゃぐしゃになりながら『ありがとうございました。生まれ変わることができました。今までの自分の甘さが分かり大切な仲間が得られました』と改心(完全従属)して、企業のハードワークや無茶な命令にも適応しやすい(そういった自己否定研修をする会社が望ましいと定義する逆らわない)企業人の素地ができあがるというわけである。

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豊田真由子議員の暴言ミュージカルと自己制御の喪失の悲劇、 NHKのネット同時配信アプリの受信料新設について

○豊田真由子の暴言暴行は典型的な『逆らえない下位者への八つ当たりのパワハラ』で、政治家・社会人として資質・自己制御が欠如しているが、『暴言ミュージカル』は怒り・脅しに変化をつけて自分を煽り相手の反論を抑制する効果はある。

豊田真由子議員の“暴言ミュージカル”の恐ろしさを考える

音楽生理学という学問分野で分析すべき事例なのかは分からないが、精神疾患・パーソナリティー障害の診断名のフレームワークは別として、相当なストレスやフラストレーションを溜め込んで、激怒発作を起こした精神的に不安定な状態、自分を社会的・常識的に制御できない興奮状態にあったとは言えるだろう。

歌を歌うような調子で怒るは、一般的な怒り方ではないが、ヒステリックに大声で怒鳴りつけた後に歌・詩吟のリズムをつけて『相手に伝えたい非難・脅迫・説明のメッセージ』を語る人はいることはいる。精神が混乱するほどの自分の怒りの強さを伝える意図もあるが、自分で自分の言葉に興奮して煽られた結果でもある。

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若さの価値と老いの自覚:若いというのはどういうことか?老いを受け入れられなければ苦しい

若さとは『説明・解釈・蓄積を必要としないストレートな力と健康』である。成熟とは他者との関わりや蓄積・運命・限界によって解釈される『自己存在の納得と赦し』だろう。

年をとって分かったこと 「40過ぎたら毎日どこかが痛い」「季節のものが愛おしい」

若いということは、客観的な年齢もあるが、『今の自分を大きく向上させ環境・関係を変えられる自信や体力』があるということでもあり、『過去の蓄積・しがらみ』を振りほどく力を潜在的に持つ。年齢を重ねると役割や関係、責任が良くも悪くも積み重なり、自分と他者にとっての『自己像の固定化』で保守的になりやすい。

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