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スマホの他キャリア(一般電話)への電話料金は確かに高めなのだが、

各社はどうして『通話料無料分つきのプラン』を準備しないのだろうか。初めにスマホの料金プランに通話料無料分をつければ、十分に他社のサービスとの差異化になるし、『他キャリアのケータイへの通話料』も含めてウィルコムのように0円にすれば、通話も使うスマホユーザー(特に法人契約のユーザー)はそのキャリアにかなり流れると思うが。

スマホ支払料金を月に約2700円も節約できる方法がある

かつては一番安いプランSでさえ無料通話が1000円分くらいはついていて、プランMの3000円近い無料通話があれば大半のユーザーは『通話料の追加支払い』はしなくて良かったし、電話のヘビーユーザーにも2万円近い通話料(30秒毎の通話料単価も安くなる)がついたプランLLなどが準備されていた。

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NTT東の社員の収賄事件と公共性の高い倒産のない企業・組織や人材の腐敗の問題

NTT社員の収賄事件に限らず、歴史的な大資本や暗黙の政府保証(国営・国策企業の出自)を背景にして『仕事を発注するサイド(その発注の金額設定や可否の権限を持つポジション)』に立つ人材は、“組織の影響力”を“自分個人の権力”であるかのように勘違いすることも多いといえば多いわけで、そういった権限・職位の私物化によって『贈収賄の効果及び動機づけ』は生み出されている。

NTT東社員、数千万円収賄の疑い 契約発注の見返りで

間接的な贈収賄と見られても仕方がないような過剰な接待営業(決裁者へのご機嫌取り)の歴史が、『正当な競争入札(不正のない価格競争)・サービスや商品の本来の魅力(契約の合理的理由づけ)』を阻害して、人的なコネクション(義理)や見返りとしての個人レベルでの便益の供与(贈賄)を『営業の本道』であるように錯誤させてきた負の影響は大きい。

数千万円程度を供与して数十億円の仕事が代わりに取れるのであれば、それくらいの贈賄は投資対効果では全く惜しくもないが、商品・サービス・価格・技術・プレゼンで競い合うべき市場原理が歪ませられて、『既得権益者間のみの契約による経済活動の固定化』が起こってしまう。

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“3Dプリンター・立体的VR”による試作コストの削減

3Dプリンターは『趣味的なモノづくり・サービス』にも応用できるが、樹脂を主体とする素材と大量生産の速度の制限があるため、ビジネス分野のスケールメリットは『実物の試作品製造を代替するコスト削減』にある。

キヤノンは細部まで立体化されたVR(バーチャル・リアリティ)によって試作品を仮想体験できるヘッドマウント・ディスプレイを開発して、3Dプリンターよりも更に低コストな試作品の仮想体験を実現できたとしているが、こういった『モノを伴わない試作・試行錯誤』というものも新たな体験型サービスとしての価値を持ってきている。

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阪急阪神ホテルズなどの『メニュー誤表示(偽装表示・誇大広告)』の問題。

個人的に然程の興味関心や実害があるわけではないのだが、阪急阪神ホテルズの出崎社長の会見は『言い訳じみた自己弁護の主張・部下に全責任を擦り付ける卑怯な言い分』だとして随分とメディアや世論から叩かれていた。『信用していたのに騙された感じで不快・阪神阪急のブランドがもう信じられなくなった・安い食材を高い食材に見せかけて不当利得を得たのではないか』などの街中を歩く通行人(利用者もいたようだ)の意見が出されてもいた。

このレストランの誤って表示されたというメニューが、どういった『顧客の意識・お金の払い方』の下で出されていたのだろうかということはちょっと気になった。高級レストランの数千円~数万円するようなセットのメニューとして『食材・産地・ブランド』などを誤って表示していたのであれば、動機も結果も『不当利得・誇大広告(優位誤認)』を狙ったものだと見られても仕方ないと思う。

自分がそれだけの割高な料金を支払って食べたコース料理などがそういった誤表示だったら、個人的に損したとか騙されたような気持ちになるかもしれないし、食材のコストをケチるために意図的に偽装したのだろうなという推測を持つだろう。

一方、割安な宿泊費とセットになっているような『ビュッフェ形式(食べ放題形式)』だったり、あらかじめ料理を並べておく朝食などにある『定食形式』だったりしたのであれば、個別のメニューそのものや産地・ブランドなどを初めから余り気にしなかった可能性がある。誤表示だったと分かっても『少しでも美味しそうに見えるように表示に食材や産地のブランド価値を持たせたかったんだな』くらいは思っても、『騙して不当利得を掠めようとしたんだろう』とまでは思わないかもしれない。

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パワーハラスメントを生む過剰な競争原理(過労・連帯感の崩壊)と雇用不安(解雇リスク)

『大人の社会(会社)』で、弱い立場にある相手を追い込むいじめ・嫌がらせのパワハラが蔓延している。いじめ・嫌がらせを自己正当化するような大人が後を切らないのに、『子どものいじめ問題』に真剣に対応できるはずがないと思わせられる労働相談統計の結果であるが、2012年のパワハラ相談件数は5万1670件(同12.5%増)にも上るという。

パワーハラスメントとは、相手が逆らえないと推測される『職業上の地位・権限・命令』を悪用して、自分よりも下位の弱い立場にある従業員に対して、『人格否定(能力否定)の暴言・叩いたり蹴ったりの暴力行為・違法なサービス残業(長時間労働)の強要・言うことを聞かないと解雇や不当待遇をするぞとの脅迫』をすることであり、従業員に不当に『精神的・肉体的な苦痛』を与えることである。

職場にいづらくして間接的な解雇を行うためにパワハラが行われることもあるが、その多くは『上位者のストレス・過労状態・不平不満』の八つ当たりのストレス解消であったり、権力関係(立場の違い)を強調するデモンストレーションであったりする。

とはいっても、全ての職業上・職位上の下位者がパワハラの被害者になるわけではなく、『キャリアアップの転職をすることが困難であることが自明な人材(絶対にその仕事を辞められないという危機感が強いが職能上のニーズは大きくない人材)』や『性格的に抵抗力や自己主張が弱そうに見える相手(いくら暴言暴力を浴びせても反抗してこないと見られた相手)』がターゲットになりやすい。

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Yahoo!による約11億ドルの“Tumblr”の巨額買収。若手ギークのアメリカンドリーム。

Tumblr(タンブラー)は日本ではまだウェブのコアユーザーにしか使われていないマイクロブログ・サービスだが、世界では『本格的なブログ更新の労力・時間を惜しむ若年ユーザー層』を中心に大きなトラフィックを集めるようになっている。

Tumblrとは、情報収集能力やトピックの感度が高いユーザーをフォローすることによって、ウェブ上の多種多様なコンテンツを集めたり紹介したりすることができる『キュレーション』のWebサービスであり、自分自身でブログを書く用途には殆ど使われていない。

Tumblr
https://www.tumblr.com/

誰でも手軽に更新できるというか、『他のブログ記事』を簡単に引用して大勢と共有できるサービス(転載ではないかという著作権上の批判もあったが一応オリジナル記事のURLを表示してアクセスを還流させる形式)であり、簡単に言ってしまえば『Twitterのフォロー機能』をブログに拡大したサービスと言える。

Twitterの『リツイート(RT)』に当たる機能がTumblrの『リブログ』と呼ばれる機能なのだが、このリブログをオリジナルの次の段階で素早くできるユーザーが、“キュレーター(情報編集者・紹介者)”として大勢のフォローを集めるという仕組みになっている。

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