神奈川県茅ヶ崎の17歳少年の無免許・飲酒運転による6人死傷事故:無謀運転は間接的な殺人になり得る

『無免許・飲酒運転・速度超過・飲酒運転の車の同乗』など複数の違法行為が重畳して、死傷事故の重大結果をもたらしたが、無関係な人・車・家屋を巻き込まない自損事故だった事が唯一の救いだろう。

危険運転致死傷容疑で17歳逮捕 茅ケ崎の6人死傷事故

車をとにかく運転できれば運転免許がなくてもいいじゃないかと17歳少年は思ったかもしれないが、その理屈は同じ違法行為でも『免許取得をした後に取り消された者(公道での交通法規を理解した上での運転経験を持つ者)』なら、違法で問題だが運転技能・交通ルールの理解はあるという意味でまだ理屈が通るかもしれない。

無免許運転はなぜ禁止されているのか。仮に法律で禁止されていなくても、単純に見よう見まねでただATシフトをDに入れアクセルとブレーキを踏むだけでは、安全に周囲に迷惑をかけずに運転するだけの運転技能・状況判断・交通ルールの理解がないからである。その証拠に少年は大事故を起こして友人を間接的に殺している。

『車は急に止まれない・乗るなら飲むな』という、改めて注意するには馬鹿げた交通標語の意味さえ少年は理解していなかった。無免許運転の少年は、むやみに速度を出してカッコつけるとか(速度超過は上手さとも関係ないが)いう以前に、車線をはみ出さず走る、物にぶつけず走るという初歩のハンドル操作自体ができてない。

無免許で元の運転技能・車幅感覚・ハンドル操作さえ覚束無いのに、更に飲酒運転で認知能力を下げて運転するのは、未必の故意による殺人や無責任な人を巻き込む自殺に近しい行為である。明らかな違法運転で人が亡くなった場合には、いくら謝罪しても本質的には解決・弁済のできない大きな過ちになる。

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