イオンがダイエーを完全子会社化。昭和の小売業の代表だったダイエーの屋号は消えるのか?

中内功のダイエー崩壊の最終段階、ダイエーの店名まで無くなると淋しいが、いわゆる昭和の経済成長と核家族消費の象徴的企業だった。イオン株との交換を見据え、ダイエー株は最後の上げ相場を形成して150円台にまで上げてきている。

イオン、ダイエーを完全子会社化へ グループ再編も検討

福岡県はダイエーの本拠地であり、1980年代までは『福岡ドーム・ダイエー球団・リゾートホテル・大規模商業施設』という福岡市の不動産資本・球団をシンボルとして、ダイエー帝国の栄光を見せたが、『拡大路線の失敗+不良債権処理問題』の荒波を乗り越えられず沈没…固定資産売却で経営体力喪失、資金繰りも急速に悪化して破綻した。

ダイエーは日本の小売業で初めて1兆円の売上高を達成した企業だったが、既存店舗の老朽化と店員の高齢化が進み、かつての活気を殆ど失った現在でも約9000億円規模の売上を上げているのは凄いといえば凄い。それでも数百億円の赤字企業なので、経営戦略やコスト体質、利益率の低下に根本的な問題があるのだろう。

イオン本体もそれほど経営業績が良好とは言えず成長は鈍化したが、人々の生活に必要な『小売業』の形態が、従来のダイエーのようなスーパーマーケットに限らなくなった事が大きい。

イオンのような開放感のある天井が高く面積の広いモール型も人気だが、地域密着のミニマムなスペースのコンビニ型、薬も雑貨も食品もあるドラッグストア型との競争激化も影響している。ライフスタイルの多様化や買い物量(買いたいアイテム)の個別化によって、一つの形態だけの店舗ではすべての顧客の需要を満たすことができなくなり、かつてのダイエーのようにすべての家族の消費(特に3~4人家族分の食卓の消費需要)を一店舗で満たすという商売は成り立ちづらい。

小売業では当面、イオングループとセブン&iホールディングスとの二強体制が続きそうだが、そこにマツキヨやドンキホーテなども競争環境を変化させるプレイヤーとして関与している。夢タウン経営のイズミなども売上規模はかなり大きい。ネット通販のシェア拡大もあり、アマゾンやドコモなども通販で食品・日用品を売る。