東大生による卑劣な性犯罪の心理:知的優越感と恋愛・モテの劣等コンプレックス(女性への欲の先送り)

『知的能力の高低』と『女性との恋愛の巧拙』は余り相関しないが、高学歴・高所得の人の一部には、自己評価の高さと女性からの評価が直結しない事で、ミソジニーを抱き性犯罪に逸脱するケースもある。

「自分より頭悪い」とわいせつ行為 東大生に有罪判決

東大生の被告は『他大学の女子学生が自分よりも頭が悪いから』と理由を述べているが、実際は『自分よりも知的能力が低いのに自分を好きにならないからミソジニー(女性憎悪)・性犯罪に暴走した』という幼稚な全能感の挫折が動機だろう。被告らは大学になって悪乗りが目立ったというが、対女性の抑圧が強かったのだろう。

学歴社会や経済社会はある意味ピラミッド型の階層構造を形成し、能力・努力・人脈・運などで上位を目指せるが、東大・官僚・一部上場企業(幹部候補)・医師等は上層に位置する。上層の人たちは、学者肌の純粋な向学心の強いタイプもいるが、概ね一般の人達よりも自己評価と各種の野心・欲望は強い。

東大生だから女・性・モテにはそれほど興味がないだろうというのも的外れで、視点を変えればずっと学力競争に多くのリソースを割いて我慢の臥薪嘗胆をして『恋愛・性を後回し』にしてきた分、大学以降に人並み以上の異性関係の楽しみ・快楽を取り戻したいタイプも出て、大学名・将来性も使うナンパやサークル等に流れる。

それでも女性関係の難しさは、大学が偏差値の上で高いレベルにある(カネが稼げる地位がある)からといって、『男として魅力的』と女性が認めるとは限らず『自分の好む女性』が振り向いてくれるわけでもないという事で『自己評価・努力と女性の評価のギャップ』から女性観・行動方針をこじらせる被告のような犯罪類型もでる。

偏差値教育・学歴社会・拝金主義の弊害の一つでもあるが、男が学歴・地位・経済で競争する理由の一つに『自分の好みの女性』から好かれたいのもあると思うが、実際は高学歴・高所得でも結婚・プロなどを除けば、そんなに好みの相手にモテるわけでもなく、ステータスより人物の外見・性格・話術の属性のほうが強みを持つ。

現実問題として、医師でも国家公務員Ⅰ種でも大学教授でも、社会経済的地位があるからといっても、若くて綺麗な女性などに無条件でモテるという人は聞いたことがなく(婚活・飲み屋などではモテるが)、こんなに俺は凄いはずなのにの自意識からの思い通りの異性関係という肥大した欲望は大体が犯罪的なところに落ちる。

この被告の供述の情けない所は、『女子大生を頭が悪い』と見下しておきながら『酒に酔わせて理性レベルを低下させないと口説けない・まともに同意してもらえない』ということで、その口説きや合意のコミュニケーションを展開することができない時点で、シラフの理性のぶつかり合いでその女子大生より劣っている のでは。

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