福岡県の糸島市消防本部で40代の2人が主導した集団パワハラ問題:消防本部の上司も命令取消しの要求で軟禁状態に

福岡県の糸島市消防本部で40代の課長補佐級が扇動する消防職員13人が集団で数年にわたり、約30人の同僚にパワハラを繰り返しているとする内部告発があり、市が調査して懲戒処分を検討のニュース。上司にも命令・人事を取り消せと自宅に集団で押しかけ逆パワハラ、いじめで今まで複数の退職者が出ているという。

警察・消防という男だけの集団行動や寮生活のある仕事では、この種のパワハラ・いじめが繰り返されてきたが、『40代2名のリーダー格+それに従う11人』というパワハラを常態的に行う特定集団、内部の力関係の図式が直接報道されたのは珍しいかも。実際は消防などで内部で強い権力を振るう小グループは多いだろうが。

課長補佐・係長級の40代の男二人が音頭を取り、仲間の11人の職員と共に、部下への訓練を装った暴行やいじめ、通常業務中の嫌がらせを繰り返していたとされ、被害を受けた若手職員3人は退職したという。訓練で身体は鍛えこんでいるだろうし、13人も集まって結束すれば、上司も手をこまねく半グレ集団のようなものか…

だが戦中の日本軍の内部事情を見ても、『階級章による上下関係が絶対とされる軍隊』でも、上官でも抑え込めないはねっ帰りの下級士官・狂信家めいた軍人は大勢いた。『内部の階級の低い者同士のパワハラ・いじめ』を将官クラスは半ば知っていて黙認・放置していたわけで…程度問題はあれ内部の力比べや人権侵害は多い。

40代・課長補佐級という現場のトップがむちゃくちゃな専制で牛耳るこういった消防で働くようになった新人は、どんなに理不尽な暴言暴力・嫌がらせを受けても『消防内部(課長補佐に強く物言える者が不在)』では通報できる場所がなく『訓練に耐えられず上下関係になじめないなら辞めろ』といわれるのが落ちだっただろう。

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