男女平等社会における「セクハラ」とは何か?、 ストーカー事件についての雑考など

○過去の人類の性は交換条件的・権力的な要素が多く現代でセクハラに該当しやすい。「女性の完全な合意・選択」という新たな前提が社会と男女を変えていく。

セクハラ被害者を責める風潮にイノッチ苦言 「セクハラはいじめと似ている」「いじめる方が100%悪い」 (http://mixi.at/a5gaZYd)

現代では性ホルモンや行動様式の部分において、若い世代ほど「男性の女性化+女性の男性化=ユニセックス現象」が進みやすく、かつてのジェンダーやセクシャリティーの常識が徐々に通じなくなってきた。その結果、男女の性の合意や納得のいくカップリングの難易度は上がり、女性の人権・男性の客体性によって新時代が開く。

男性原理から女性原理へのシフトで、女性問題であると同時に人権問題・プライバシー権の問題でもある。個人の身体・生命・性の自由と尊厳が保護されることによって、「合法的・倫理的な他者との身体接触の基準」が一段高くなった。過去の男性社会で許された「なし崩し・口説きや粘りで押す・権力流用」がNGに近づいた。

人類は倫理的・歴史的に高度化するにつれ、「物理的な権力・地位・財力」が男女関係にもかなり有効だった男性社会を動物的・野蛮的な社会と見なすようになり、「本人の合意・納得・選択+生理的・美的な感覚」こそがもっとも重要とする女性原理の規範意識や男性の主体性(女性の客体性)を崩す社会構造に近づいていく。

男性の主体性(見る性・労働価値と財)と女性の客体性(見られる性・身体価値と快)を決定的に崩すというのは、生物学的性差であるセックスと相関する性ホルモンや生殖適応原理をある程度は根本から変容させることになるから、先進国的な倫理・自意識(人権)が高度化することは「種としての進化」もある程度は織り込む。

セクハラや性犯罪を仮に決定的に撲滅する時代がいつかやって来るとすれば、「男性と女性の非対称性の無効化」がかなり高いレベルで成就した時代ということになる。「男性の性欲の強度・ポルノ需要」や「女性の身体価値・美や性が求められる」がなくなり、男と女の自己定義も薄れるのかも。

性欲というのはその起源が動物的・原始的なものなので、どうしても「倫理・理屈・正論の範囲内」から逸脱するセクハラや性犯罪をゼロにはできない。人類が動物的次元の性欲や生殖原理を克服するかは分からないが、過去との比較では「暴力・権力・財力の男性原理」はかなり押さえ込まれ倫理と正論のヴェールは広がってきた。

広義の意味において、これからよほどの戦乱や無秩序状態に陥らない限りは、先進国の男性は法律的・倫理的・女性の好み的に「去勢」されていく大きな流れがあるのではないかと見ている。中性的な男性ほど、今の若い女性に好まれやすく、暴力や権力の乱用が疎まれている。

現代の若い女性ほど「女性っぽさのある綺麗な男性」を好む傾向なども、昔の暴力・権力で男社会で強いオスがメスを独占する(メスの選択権は初めから考慮されていない)という猿山の動物的な性選択原理に対する去勢的なバックラッシュである。純粋な女性の好みや選択が、男社会での強さ・偉さ・権威と一致しない部分が増えた。

○スーツを着用し履歴書に貼る証明写真よりもクリアな写真だな。ストーカー容疑報道で使われるとは、撮影当時思いもしなかったのだろう…返信もないのに半脅迫・わいせつの一方的連続送信は犯罪構成要件である。

宮崎県警:元日本王者ボクサー、ストーカー容疑で逮捕 (http://mixi.at/a5hM3AP)

一方的な思いを寄せる相手が完全無視したり一言だけ「やめて下さい」など返事をした場合、何か反応が欲しくて「メールの連続送信」を誘発するのは心理学的実験でも確認されていた。特に男性は元配偶者・元恋人に対し「返事・反応を求める執着」は女性以上に残りやすく、脳構造からしてストーカー化リスクは高いとか。

女性のストーカーが相対的に少ないのは(いないことはないが)、男性よりも「返事・反応を求める衝動や粘り」が格段に弱いからだが、その理由の一つは「男性は渋々な返事だけでも満足できる」が「女性は嫌々ながらが見えるやり取りならする意味がない」と切り捨てる率(直接の貢献を求める率)が高く、生物学的根拠もある。

ほとんど縁が切れているのに「気持ちだけ(返信だけ)の形式的つながり」というのは昔は女性が望む型と思われていたが、科学的には「呼びかけたら返事が来るだけでとりあえず納得・満足」は男性が望むつながりなのだという。女性は0か1かで「自分に直接メリットのある関係」でないと異性とのつながりへの執着は弱い。

未来では面倒くさい相手には、自分のコピーとして簡易な返事ができる「AIの自動返信」が可能になり、連続送信型のストーカーに勝手に対処して、(上手く直接会うことを避けて)自然消滅に導く話相手機能が組み込まれるのかもしれない。多分ある程度話を聞いている風な返事が返ってくれば、こういった人は納得して寝る。

○思い出の美化もあるが、現時点の若い人と話していると、昔より格段に可愛らしい人が多いように思うのは「中年から見ると若い人はみんな美人説」と「実際に今の子は昔より垢抜けた説」がある。

私の記憶と違うんだけど… 「美化されていた思い出」エピソード3選 (http://mixi.at/a5em11J)

スタイルだけ見ても今の若い男のほうが、昔より長身でスラリとしたタイプが増えたことは、恐らく平均身長などの統計でも裏付けられそうな気がする。1960?1980年代の生まれで身長175センチ以上の男は少数派だが現代ではざらに集団単位で見かける。同じ日本人でも段階的に標準形態の変化はあるのかも。

「ただしイケメンに限る」なども、おちゃらけたメッセージとして捉えられがちなのだが、人類の歴史から見て「女性が男性を見かけで自由に選ぶ時代」がほとんど無かったことを考えると、短期間でもその集団内の外見的特徴を遺伝的に変異させる影響があるのではないかと思って、今後の子孫の形態的変化にも興味はある。

今、20歳くらいの親世代のボリュームゾーンは、僕より少し上の45?50歳前後にあるようだが、このくらいの世代からお見合い結婚がほとんどなくなり恋愛結婚に移行してきたことから、カップリングの選択基準が恋愛的・外見印象的に変化したために、その子供世代から変異が目立ち始めた可能性などもあるのだろう。

昔は、数十年~数百年単位では遺伝形質の変化はないとも考えられていたが、江戸時代から現代までの200年弱でも、食生活と価値観、婚姻原理が大きく変わった日本人に関してはかなり体格も外見も分かりやすい形で変化してきたような印象はある。世代間の急速変化で昭和の旧世代性も形態的・意識的に目立ってきそうだ(悲)

同世代女性でも「女も若い男はみんな可愛く見える・化粧や髪型、美容整形の影響もある」の意見と「昔より遺伝的にイケメンや可愛い人が増えた可能性はある(骨格自体変わった)」の意見に分かれる。また中年男が話しやすい愛想の良い店の女性は、元々自信がある人が多く採用時に選んでいて世代サンプルではないの指摘。

○10人いれば7~8人は吸う喫煙率が高かった時代の名残で、現代の喫煙事情に合わなくなった。昔は学生バイトも一服休憩を交代で回したが非喫煙者も一緒に休んでた。

喫煙者のタバコ休憩に「不平等」と怒りの声 「スマホ休憩行ってきまーす!なんて絶対通用しない」 (http://mixi.at/a5gUEgV)

昔は小売・飲食の店員系のバイトだと忙しい時間帯と暇な時間帯の落差があり、責任者の裁量で「15分くらい一服休憩行ってきて。終わったら交代ね」という感じで、勤務の合間に臨時の休憩・雑談を挟むのが普通だった。事務系でもそんな所は多かった。工場系は休憩時間以外は吸えなかったと思うが。営業は行動の自由度が高い。

昔の方が余剰人員を雇っていて、店舗のワンマン・ツーマンの体制(絶対に全員が店舗に出てないと回らない)がまずなかったというのもあるだろう。喫煙者を雇わない会社ではない外回りの営業マンなら、勝手にどこかで吸える。デスクワークはデスクを自由に離れてもいい会社か、がっちり上司に監視されてるかで違う。

工場や現場仕事、事務等で、仕事のみに集中しなければならず、私語も離席も一切禁止のようなガチガチの時間拘束があるところで、喫煙者だけが喫煙休憩を認められているなら不満が出るのは当たり前だろう。コーヒーとかジュースとかを自由に飲める会社、ある程度の私語はOKな会社もあるだろうが。

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