松本智津夫死刑囚の三女が『教団の役員』と認定した国を提訴:オウム真理教事件と社会の偏見・差別の問題

麻原彰晃には妻松本知子との間に6人、婚外子が6人で計12人の子供がいるが、オウム真理教という『反社会的な閉鎖世界』で生まれ教育された影響は大きく、オウム外の一般社会に出ようとする子は少ない。

特に3女はオウム真理教がサリン事件で強制捜査される以前から、アーチャリーというホーリーネームを与えられて麻原彰晃の後継者のような処遇と教育をされていたという。その分、閉鎖的な宗教団体における価値観の刷り込みの影響もあったのではないかと思われる。

松本死刑囚の三女が国を提訴 「教団の役員」認定で

オウム真理教は恒常的な国家権力の監視下に置きやすい『統合的な組織形態』を維持するという政治判断によって、破防法適用(解体)を免れた。その為、アレフに名称改変してからも『自律的な組織の規模・資金力』を保ち、麻原の子はアレフ内部で好待遇を受ける限り、衣食住の生活に困窮しないので離れる事ができない。

日本国家・既存社会を暴力的かつ卑劣なテロリズム(地下鉄サリン事件を予行演習に据えたサリン空中散布・銃撃計画)で転覆しようとしたオウム真理教の信者に対する社会的差別は極めて強い。元信者でもオウムに関係した過去が露見すれば企業も社会も排除するが、その差別が逆に元オウムの団結力・信仰維持の原動力にもなる。

報道された範囲では、アレフを離れた麻原の子供として4女がいるが、アレフを離れてからは仕事にも人間関係にも躓いて日々の生活にも困窮しているという。長男もアレフに対し損害賠償訴訟を起こした。オウムの持つ『差別・偏見の烙印的な不利益』と『内輪の承認・資金』で子の人生の選択は揺れざるを得ない。