愛犬家連続殺人事件(1993年)の関根元死刑囚が東京拘置所で病死:死刑執行までの期間とサイコパス的な犯罪

日本は死刑執行までの期間が比較的長く、判決時に50代以上だと拘置所で病死・老死してしまう事も多い。愛犬家連続殺人事件はカネ目当ての毒殺後の遺体処理が猟奇的で、複数の遺体を焼却し証拠隠滅を図る手口が悪質だった。

関根死刑囚が死亡=埼玉の愛犬家殺人

関根元死刑囚が利己的で凶悪な殺人犯であることは疑いないが、死刑囚も70?80代以上の健康・認知能力が覚束無い高齢者になると、死刑執行される可能性が下がる印象はある。判決の順番で執行されないのは逆に不公平にも思えるが、麻原彰晃死刑囚のように政治的意図と健康問題(ピック病)が重なる未決例もある。

愛犬家連続殺人事件をモチーフにしたスプラッター系のクライム映画『冷たい熱帯魚』の印象も強いが、事件そのものは1995年のオウム事件よりも前の1993年で既に24年もの歳月が流れている。20歳で成人する人が生まれる前の事件と考えるとかなり昔で若い人は事件の内容も知らないだろう、時代は流れ続ける。

関根元死刑囚と元夫婦関係にあった共犯の風間博子も死刑判決を受けたが、平成7年時に53歳と38歳とあり、風間のほうは拘置所で存命なのか。金のために人を殺す、死体(ボディ)を透明にすれば犯罪は存在しないなどサイコパス的な殺人哲学を語って注目されたが、死刑判決を受けても本音の反省・悔悛は至難だろう…。

精神医学的には反社会性パーソナリティー障害やサイコパス、ソシオパスになるが、ある種の人間に宿る殺人の悪性そのものを一切認識しないタイプの『悪魔性・嗜虐性・利己』は、原始時代の昔からあるといえばある動物的本性の一部なのかもしれないが、近現代の社会でそれを発揮する人の扱いは難しく遭遇する不幸は大きい。

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