北朝鮮の日本列島を超えたミサイル発射問題と軍事衝突リスクの考察

日本列島を超える北朝鮮のミサイル発射は10年以上前から繰り返されていて、『今に始まった挑発・緊張』ではなく、先制攻撃で日本の安全が守れるわけではない。被害者ゼロの瀬戸際を超えれば北朝鮮は自滅する。

北朝鮮が弾道ミサイル発射 日本上空を通過

北朝鮮は『戦争による侵略意図・権益獲得の野心』はなく、瀬戸際外交とミサイル発射で時間を稼ぎ『核武装して米国に内政干渉されない体制・保証』を固めたい。ミサイル基地や平壌・金正恩を先制攻撃で叩く場合、一定規模の日本国民の犠牲も覚悟しての仕掛けとなる。9条なしでも、現在の日本社会ではその仕掛けはできない。

逆に、北朝鮮が威嚇や挑発の限界を超えて、日本国内に着弾させて死傷者を出した場合、日本の世論は一気に恐怖と興奮で、多少の犠牲を覚悟してでも北朝鮮を叩いてミサイル基地・軍隊を無力化する方向に舵を切るだろう。日米同盟で日本人が自国民の確率的犠牲も甘受して戦うなら、北朝鮮に勝ち目はなく体制は間違いなく崩壊する。

そんなことは北朝鮮も百も承知のはずだから、ミサイルは今まで一度も日本国土に落ちず日本国民を殺していないのである。日本の国力は衰えたといえども、軍事強化と国民犠牲(核の一発は食らう)の覚悟で『北朝鮮の体制転覆』に米韓と協調して全力で叩きに叩けば、北朝鮮が真っ向勝負で勝てるはずもない。

ミサイルが日本国民を殺傷した場合の結論はそうなるだろうが、実際に殺傷されない限りは、『自分・家族が殺されるリスク(自分の居住地周辺にミサイルが着弾するリスク)』を甘んじて受け入れてでも、一か八かで北朝鮮の軍事力を無効化する仕掛けに打って出るべきだという日本国民は圧倒的少数派である。

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