男性モデルのセクシーショットが増えた“an・an”、福岡県久留米市の立体駐車場での転落事故

“an・an”はいつも旬の男性アイドルの肉体を使ったSEX特集が多いイメージだが、男性向けメディアに置き換えれば、漫画雑誌に載る位のセミヌード系のソフトな写真に過ぎないわけで、女性向けメディアの禁忌の薄れ、生々しい欲求の解放の面もあると思う。男女のジェンダーや性道徳の差異が縮小している。

玉森裕太が表紙 7日発売an・an

昭和中期くらいまで、男女の経済格差・家父長制の秩序・役割的ジェンダーなどによって、女性が男性の外見・肉体・セックスの好き嫌いに言及する事自体がある種の恥じらいの無さとしてタブーであり、この種の女性向けの視覚刺激の娯楽は殆どなかった。

『妻子を真面目に養う勤勉さ・扶養能力のある男』と『あなただけですの貞節・従順な女』という男女ジェンダーのステロタイプの崩壊プロセスが進んでいると見ることもできるか。

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上司に対して『お疲れ様です』という挨拶をしてはいけないのか?:現代における労わりのフレーズの習慣化

朝の出社時にお疲れ様と言う人は普通いない。帰り際に上司・同僚に「さようなら」という方が「お疲れ様」以上に違和感があるように思うのだが。『お疲れ様』は既に「好意・慰労・終業確認」で慣習化している。

最上位者も労わりが不要の『疲れぬ超人』ではないので、職位の上・下に関係なく『お疲れ様』の労わりの言葉をかけてもらえれば嬉しい人も少なくないように思う。

タモリ口火の「お疲れ様禁止」 「こんにちは」導入の会社も

『ご苦労様・お疲れ様』が目上の者から目下の者に対するねぎらいの言葉だけを意味するというのも、絶対的な定説まではいかない。お疲れ様が失礼の考えは『命令者・使役者の立場からの労わり(私の為に働いてくれてお勤めご苦労)』と解釈し、主君(上位者)は下位から使役されないから労わられる理由などないというもの。

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女性は恋愛で男性の外見・容姿をどれくらい重視するか?:『ただしイケメンに限る』という言説と実際の恋愛

男性の外見(容姿)の重視度は“女性の年齢・文化圏・興味の広さ深さ”にも拠るが、容姿にこだわる男は『自分を見てくれる合う女性』に無関心で、共通点のない女ばかり見ている事が多い。

「ただしイケメンに限る」という嘘――女性は外見を判断の第一にしていない

若い女性で、誰が見ても外見の魅力が抜けている、周囲も美人で華やかな友人が多い、ファッションや髪型、恋愛等への興味以外の関心事が少ない女性(若い外見重視の男が惹かれる型)は、多くの男にとっては『ただしイケメンに限る』というより『住む世界・興味の範疇が違いすぎる女性(会話が弾まない)』である事が多い。

社会的バランス理論では男女の総合的な魅力が釣り合う異性を選択する蓋然性が高いとされるので、財産・職業が影響しづらい若い世代では『容姿・会話のノリ』の影響度が高まりやすい傾向はあるが、外見がダメだからという人は、『普段自分が殆ど見ていない層・文化圏の女性』に『自分の人間性・話題に合う人』がいるもの。

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安倍政権の安保法制改革と徴兵制の懸念:近代国家の公権力・国民軍の徴収・軍の魅力

徴兵の国民軍は近代国家の特徴だったが、先進国では『兵器の進歩・総力戦消滅・個人の権利向上』で徴兵制の有効性は概ね失われた。徴兵制は国家権力が個人の自由・生命にどこまで干渉可能かを問う。

安保法制  「徴兵制」は本当に将来導入されることはないのか?

徴兵制はないの根拠は、18条の『犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない』であるが、個人の尊厳原理において徴兵が実施できない根拠の力点は『苦役性・奴隷的拘束性』よりも『個人の意思に反する行為の強制』にある。犯罪の罰則や同意の仕事等以外では原則権力でも行為を無理強いできない。

第二次世界大戦における総力戦の悲劇は、『国家権力が個人の人生・時間・生命まで包摂した全面的な個人の統治・強制が可能なこと』に由来する。つまり国家は究極的には警察・軍隊といった暴力で、その人の同意を得ずに徴兵・徴用といった『その意思に反する行為の強制』が任意に可能だったわけである。

国家が法律を定めてやろうと思えば、国民個人の自由意思を完全に無理やり抑圧して命令を聞かせられるというのが、『第二次世界大戦期までの国家権力の暗黙の前提』であり、個人に『戦争に協力するか否かの選択権』は実質的に与えられていなかった。国家と世間が強面の強制力となって個人の意志を押さえ込んだ。

日本国憲法の先進性・啓蒙性は、いかに強大な力を持つ国家・軍隊でも、『個人の不可侵の人権・意思・私的領域』までは刑罰や課税などを除き、干渉・強制はできないと明言したことだ。違憲な法律は無効の趣旨には、国家は個人の人生・生命を直接に左右するその意に反する命令まではできないという立憲的抑制を織り込む。

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LINEの書き込みが原因で、実際に喧嘩(乱闘)・いじめに発展する中学生と不良的な示威文化

LINEはツールに過ぎず数千万人以上が使えば実社会と同じ。暴行事件を起こす集団は元々『因縁のきっかけ』や『武勇伝・悪さの誇示』を行い競合・挑発に乗る相手と衝突を求める所もある。

LINE書き込みめぐり暴行=中学生重傷、少年4人逮捕―傷害容疑・警視庁

『どちらが強いか?どちらが影響力があるか?』のマウンティング(優位性の顕示)を、様々な形で行う類人猿的な序列明示の進化の名残は、人間にも多く認められる。精神的・社会的に未熟な子供は特にマウンティングが『暴力・数の勢力の争い』の形を取る事があり、『示威(脅し)で引かない相手』と危険な衝突も有り得る。

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高校生はなぜ“キス動画”を“リア充の証”のように感じてアップしてしまうのか?

子供の恋愛は『二人だけの閉じた関係で得られる快楽・喜びの量』は意外に小さい。相手だけがいれば幸せではなく、見栄えのする異性と戯れる幸せな自分を友人知人に見てもらいたい承認・自己顕示とその拡張が影響する。

尾木ママ、高校生に流行中の“キス動画”に警告 「必ず被害被り後悔する」

『相互の内面・対話・生き方の魅力』を味わう恋愛は、双方の人間性や世界観の一定の成熟が要求される。中高生では見栄えの良さ(イケメン・可愛い)やノリがメインの恋愛が多く『自慢の彼氏彼女(自分にのめり込む相手)を見せたい』という『相手との付き合いの外にある承認欲・リア充自慢』がキス動画投稿の動機にもなる。

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