産後うつの原因となる妊娠中の心理的DV:人を愛することや利他的行為とは何なのか?

妊娠・育児中の侮辱や罵声、非難は『根本的性格の断片』がでやすく、その場だけの気分・感情では片付けにくい。DVのトラウマや弱っている時に責められた遺恨(人間性嫌悪)は完全に消えないことも多いが。

<妊娠中被害>心理的なDV、産後うつ5倍 東京医歯大調査

『熱があっても家事・ケアをしないと不機嫌になる』『病気や体調不良の姿を見せると怒り出す』などの(自分に注意・世話が向いてないとダメな)好ましくない性格傾向も重なるが、男女・夫婦関係の修復困難な末期症状では『弱っている時に相手と共にいたくない(老いて弱る時に傍にいてほしくない熟年離婚)』はあるという。

男女・夫婦に限らないが『相手が弱っている時・病気や妊娠含め体調が悪い時』に傍にいてほしいタイプ(回復や癒しをフォローできる人)と傍にいてほしくないタイプ(愚痴や不満、批判を漏らし余計負担が増えるだけの人)とは分かれるが、モラハラや心理的DVの言動矯正教育は本人が自覚しないと困難で相当な時間もかかる。

心理的DV・モラハラと関連する性格や人格構造は、異性として好きかどうか、楽しい時間やイベントで盛り上がれるかとは相関しないことも少なからずあるが、『どちらかが弱った時や困窮事態における相互の人間性の相性(片方が病気・不調で気配りやケアができなくなった状況下)』は若くて順調な時には盲点になることも。

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読書をする理由と近代以前の『読書人階級』のエリート文化:近代的な教養主義は衰退したけれど。

○古代中国で『士』と呼ばれた読書人階級は『官吏・有徳』だが、識字率の低い時代・社会では読書は野蛮・無知でない知的権威・階級意識もあった。現代は識字率はほぼ100%だが、言語運用・前提知識・語彙の差はでる。

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読書を全くしないからといって不幸になったり損をしたりするわけではないが、読書量・前提知識の多い人との『ユーモアや教養の絡んだ会話・言語的なメタファーの理解』ができない恐れは出てくる。また文化階層によって『知っていて当たり前の定番の本・理論・用語』があり、読書によって得た知識が役立つこともある。

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