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大阪市の“しょぼい給食”問題は、『米・パンの主食の量』が少ないのか『おかずの量』が少ないのか?

中学時代は給食ではなく弁当だったが個人的には給食の方が『毎日の献立が変わる楽しみ』があって好きだった。弁当はおかずのレパートリーの限界と米・おかずの冷えもあるので、日替わり・出来立ての給食のほうが今日は何か?の楽しみはある
大阪市の“しょぼい給食”問題、どうすれば解決する?

大阪市の“しょぼい給食”というのは『米・パンの主食の量の少なさ』というよりは『おかずの量の少なさ』なのかもしれないが、単純に満腹感を増すなら備蓄米の活用などで『米・パンをお代わり可能』にすることは難しくないはず。

そこにふりかけ・海苔の佃煮・納豆などの『安価なご飯の友』を必ず添付するか、自宅から自分の好きな大袋のふりかけ(おむすび山とか)を持ってきて、おかわり用の米飯でみんなでおにぎりや混ぜご飯を沢山つくって、足りない人は自由に食べられるようにするとか。

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学校で給食を無理にでも残さずに食べさせることは『教育』か『体罰』か?

給食を残してしまう理由は『分量が多すぎる・嫌いなものがある・食べるスピードが遅くて時間内に食べ終わらない』が考えられるが、好き嫌いを無くす方法として強要は無意味だろう。

給食は残さず食べないといけないの? 先生が強要したら「体罰」か

僕自身は食べ物の好き嫌いが子供時代から殆どなく、どうしても食べられないものもないが、『給食の食パン』とかは余り美味しい生地のパンだとは思わなかったw大半の食材や料理は成長と共に自然に食べられるようになるとも思うが、食べたくない物を無理に押し込むように食べる必要はないようにも思う。

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親の子に対する教育熱・高学歴志向が高まる:子供の教育格差・学校と仕事のつながり

教育投資・学歴格差の問題については『親・家庭の社会資本』や『大卒者の標準化』の観点から考察した事があったが、『音楽・スポーツ等の習い事』と『高学歴志向の塾』とは異なった教育投資であり、前者は『稼得能力・職業上の有利』との直接の相関は薄いかも。

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親の学歴と子の学歴の相関係数は有意に高いが、親が自分の人生の成功戦略(人並みな職業生活)の要因として『学歴の作用』を高く認識する時、子に『自分と同等以上の学歴』を取得させたいという教育のモチベーションは高まるが、現代は『将来の人材選別の基準』の中心が学歴にあるのかが見えにくい時代でもある。

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大卒前提の子供の教育費高騰は、『非機能的な孔雀の羽根』の華美化のようなものか。

希望すれば(どこの大学でも良いのであれば)ほぼ全員が大学に進学できる『大学全入時代』と揶揄される現代では、『大学に行くことの利点』よりも『大学に行かなかったことの特殊な事情・要因』に注目されて不利益を受ける恐れが高まってしまった。

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つまり、それほど頭が良い人でなくても(平均レベルかそれより下の学力の人でも)それなりに学校に適応して勉強していれば、どこかの大学には入れたはずなのに行かなかったのはなぜなのかという痛くない腹を探られやすいという心情的ハンディがある。単なる形式的な学歴の資格要件というのは『本人の優秀性・有能性』を評価するものではなく『本人の意欲・家庭環境(経済状況)・交遊関係の特殊的な問題点』を勘ぐるような基準を背景に持つ文化階層主義的な趣きを持つ。

例えば、パチンコ屋のホール作業であるとか営業事務・警備員・工場作業であるとか、その仕事内容そのものに学力・知性の高低が何ら影響しないと思われる仕事の募集であっても、応募資格に『高卒以上』と書かれていて中卒者の応募を未然に排除しているケースは少なからずある。中卒者でも真面目に働く意欲があって素直に学ぼうとする性格であれば、こういった仕事への職業適性は相当あるはずなのだが、なぜか企業の多くは門前払いを喰らわす。

それは現代では高校に行くのは当たり前という価値観が極めて強いために、『敢えて高校に行かなかった(行けなかった)理由』を様々に推測するためで、高卒者のほうがより無難な採用に感じられるので、『人物評価のコスト』を節約したいからである。

中卒者と高卒者の双方を比較して、その具体的な人間性までは到底面接で評価しきれないが、高卒者のほうが『社会の平均的な価値観・常識』に沿った性格・生き方である蓋然性が高いと推測すること(9割以上が高卒以上でありそれに合わせているから)で、そこに足切りの意味での資格要件が設定される。高卒者の割合が5割を切っていた1960年代頃までは、それなりの規模の一般企業でも学歴による足切りはなく、中卒ですぐに都市部に出て就職し、それなりの昇進ができた者も少なからずいる。

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教育格差(学力格差)と親の学歴・収入との相関による格差の世代間継承問題:どんな家庭環境や親の態度が子の学力を伸ばすか。

親の学歴・収入が高いほうが子供の学力(学習成績)が高いという相関関係は、『教育格差の世代間連鎖』や『格差固定(階層分化)の要因』として取り上げられることが多く、そういったことから生まれた家庭・親が悪ければ努力しても無駄だという極論にも行きやすい。

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だが、教育格差の根本的な原因は『子供に対する学習の動機づけ・親も一緒に学ぶ姿勢』や『学習環境や対話環境の整備・科学や教養の世界への自然な導入』にあり、教科の成績のみに関して言えば、必ずしもお金があれば塾・学校・家庭教師などに多額の教育投資をできるから有利だという話ではない。

学歴・収入が高いほうがより多くの教育投資をしやすいから学力の格差が開くのではなく、『人生における勉強や教養の必要性・有効性・面白さの認識のレベル』が高い人が高学歴者・高所得者には相対的に多いため、小さな頃から子供の学習・知的好奇心の動機づけが自然に高められやすいという有利さがある。

それは、単純に遊ばずに勉強しろとガミガミうるさいだけの親というわけではない、それぞれの年代に見合った『学ぶことの面白さ・問題を解ける楽しさ・幅広い分野の知識を増やしていく好奇心』を普段の何気ない会話や家に置いてある本(読み聞かせする本)などから伝えられる親ということであり、学者の子供が同じ分野の学者になりやすい世代間連鎖の要因なども、『家庭環境における親との会話内容や家にある本のゆるやかな専門性』に影響されているとも言われる。

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高校生の8割以上がスマホを所有する現代のウェブ社会。『リアルとウェブの融合度』『コミュニケーション可能範囲(情報収集範囲)の拡大』にどう適応するか。

現代のネット社会においてスマホは必需品とまでは言えないが、モバイルでネットにアクセスしたり、ゲームや各種アプリを活用しやすい情報端末としては優れている。スマホの代わりにノートパソコンやタブレットでも良いという意見もあるが、ノートパソコンはどちらかといえばOfficeやメールなどを活用するビジネス用途に向いており、出先で気軽にウェブにアクセスする端末としては不向きである。

高校生の8割超がスマホ所有 1年間で30ポイント増

タブレットはスマホのように単体で通信する機能を備えていない事が多く、WiFiルーターやテザリングを介してネットに接続しなければならないので、意外に手間がかかるのが難点だ。

スマホの欠点は毎月のパケット定額制の通信費が嵩むことであるが、別のWiFiルーターなどが不要で、スマホ単体で即座にネットにアクセスしたりアプリのプッシュ型配信を使えるというのは便利だろう。スマホでしか使いにくいアプリやゲームというのも多くある。

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