思いがけない雪の日の歩き方や滑りやすい凍結道路。

東京が16年ぶりとなる大雪・強風に襲われているようですが、近年は夏の猛暑・台風と冬の厳寒・暴風雪といった極端な天候の変化が気になります。北海道・札幌・北陸・山陰のような毎冬の降雪がある地域や山岳地帯なら、雪の日の歩行や運転には慣れていると思いますが、そうでない滅多に雪が降らない地域に住んでいると『不意の降雪・凍結』はやはり怖いものです。

天気:東京都心でも積雪 16年ぶりの大雪の恐れ

九州では冬季でもスタッドレスタイヤ(スノータイヤ)を装着している人はまずいないし、都市部・住宅地しか走らない人はチェーン装着の経験もない人のほうが多いので、いざ山・峠のチェーン規制などの警告文を見てから、初体験でチェーンをつけようとしてもなかなか大変です。

留める部分の多い昔ながらの金属製チェーンとかは結構綺麗にはめるのは面倒くさいですし(今はワンタッチ装着のプラスチック製の簡単にはめられる商品も色々でているみたいですが)、作業用の厚手の手袋などがないと雪が降りしきる真冬だと指がかなり痛くなります。

レンタカーでも福岡県は初めからスタッドレスのオプション自体が用意されていない所が殆どですが、九州全域でも山岳地帯のちょっと奥深い所に入ると冬場は凍結していてノーマルでは危険ですね。大分県の九重だとか熊本県の阿蘇だとかも今の季節はかなり降雪があって早朝・深夜はつるつるの氷に覆われていたりしますが、少し山がちな峠に入るとこの季節は日本全国どこでも雪・氷があって慎重な運転が必要になります。

雪の日の歩行は、雪が降ったばかりのあまり足跡もないような状態ならサクサクと滑らずに踏めるので良いですが、大勢の人が踏んだりいったん溶けたりしてシャーベット状になったものが再び凍結すると、どんな靴でもいったん滑り始めるとこける危険は高くなります。

ちょっとした冬の山でも、何人もの人が踏んで雪が溶けてカチカチに固まった状態が一番通りたくない道です。斜面でシャーベット状の凍結した道になると、アイゼンなしではほぼ確実に滑ってこけますが、標高の高い本格的な冬山だとそれで滑落して死んでしまう人も多い。

いくら雪や氷があっても街中でアイゼンまでつけるのは大げさ過ぎますが、つけていても目立たないスノースパイクや簡易な滑り止めのようなものを買ってつければ、滑ってこけるリスクはほぼ無くなるといえば無くなりますね。

北海道・東北の凍結した道路を雪・氷に慣れていない人が歩くと、かなりの確率でこけるかこけかかるのでそういった滑り止めの装備もあったほうが良いかもしれません。元々、滑りにくそうなソール(靴底)の形状や材質を選んで靴を買うというのも有効ですが、滑りやすいツルツルの形状や摩擦のない材質のソールだと凍った道路は相当に怖いし、こける姿勢や手のつき方が悪くて骨折したというような話も聞きます。受験・面接など特別な用事がある人は特に大変で雪の影響に気を遣うと思いますが、降雪・道路凍結のある地域の方は気をつけて出かけてください。