前傾姿勢が続くスマホ操作は首・背骨に負担がかかる。現代病のVDT症候群の症状と苦痛。

PCメインでも『VDT症候群』という首・目・肩・腰・自律神経系が障害される疾患はあった。スマホも前傾姿勢で長時間の慢性的利用を続けると頸肩腕・目に過度の負担がかかり、疼痛・凝り・疲労がでやすく気分も悪くなりやすい。

うつむいてのスマホ操作で背骨には30キロ近い負担がある:研究結果

VDT症候群のVDTは“Visual Digital Terminal”だから、デジタル情報端末としてのスマホの利用による機能障害や自律神経失調症もそこに含まれるが、悪化すると『首・脊椎の変形,重度の肩こりや眼精疲労、慢性的な気分の悪さや嘔吐感』に悩まれるリスクもある。

私自身も『室内での情報端末操作の時間』と『室外での姿勢と呼吸法の矯正・運動の時間』とのバランスを意識してはいるが、1日2時間程度の運動を習慣化しても身体の鍛錬とは異なる自律神経系への負荷をやはりゼロにはできない。結果、肩こりや慢性的な疲労感、散発的な気分の悪さ(頭重感など)はどうしても残りやすい。

スマホのハードユースも含めたVDT症候群は、生活習慣や保持姿勢の急激な変化にヒトの生物学的な身体構造が追いつかない『現代病』の一種で、仕事・作業・趣味でどうしてもディスプレイに向かう時間が長い人は一定の健康への悪影響はありそうに思う。前傾姿勢が長く続かないように気をつけて、上を見ながら姿勢を良くして歩く時間を増やしていかなければならないが、首を回したり体幹をねじったりジャンプしたりするような運動も、VDT症候群の不快な症状に効果があるように感じる。