“自転車保険の義務化”が求められる時代の安全意識と損害賠償の問題

自転車保険の義務化というと大袈裟に感じるが『月額150円・家族で月270円』で損害賠償の不安が軽減されれば安い。無謀運転をしない人には無駄に感じるかもしれないが、一律にもしもの事故の備えになる。

自転車保険の義務化次々 背景に相次ぐ高額賠償判決 (朝日新聞デジタル – 06月29日 09:46)

自転車の運転で死亡事故を起こすのは『極端にスピードを出す・無謀運転』『被害者が高齢者や衰弱者』『転倒時の打ち所が悪い・車道に倒れて車に轢かれた』などの不運が重ならないとなかなかならないだろう。だが一定の件数は発生しているので、特にスピードを出しやすい若者や高速走行が前提となるロードレーサー等(時速30キロ以上出る性能がある)は加入すべきだろう。

昔はちょっと自転車がぶつかって肘・膝を擦りむいたりする程度の怪我なら、『口頭の謝罪』で済むことが大半で被害者側が逆に気を遣って『気にしないで、大丈夫です』ということが多かったが、2000年代に入った頃くらいから『加害・被害の図式と損害賠償』に対しセンシティブになってきて、警察に届けて事故処理も増えた。

確かに自分に落ち度がなくて『擦り傷・切り傷』を負わせられるのは納得いかないといえば納得いかないのだが、昔はそのくらいの怪我であまり病院に行かずお金がかからなかったことも影響しているだろう。今は後遺症の心配や傷跡による美観の崩れなどを気にする人が増えて、とりあえず一度検査したいなどの感覚の変化もある。

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