“スメルハラスメント(スメハラ)”が問題視されやすい現代の潔癖なクリーン文化の進展

清潔・無臭・除菌を前提とする現代のクリーン文化は潔癖で対人評価も左右するが、ヒトもまた動物なのでこまめに適切なケアをできないと臭いはでやすい。

あなたの職場に「スメハラ」はある? クールビズシーズン、気になるのは汗よりも「ニオイ(体臭)」!

『毎日の風呂・シャワー・着替え・歯磨き・ケア用品』をしてもカバーできない臭いは、『腋臭体質・口腔や内臓の病気・加齢の影響』など本人の自助努力や注意だけではどうしようもないケースもある。若くて健康で外見と印象に気を遣うような人ならにおいの自己管理も抜かりないが、加齢・病気・セルフネグレクトの問題も多い。

スメルハラスメントは自覚を伴わないケースが多く、問題がなくて神経質な人ほど自分が周囲に不快感を与えているのではないかと潔癖な心配をするとも言われるが、『自分の見かけ・身だしなみに無頓着+うるさい・臭いなど感覚的な悪環境を気にしない鈍感さ』がセットになると自己管理・印象維持も崩れやすい。

職種や対人コミュニケーションの多さによっても『体臭口臭の自己管理に求められるレベル』は変わるが、近距離で対面して長く説明したり交渉したりする職務を担うのであれば、スメハラ問題を体質・病気として放置すれば逸失利益・印象悪化のデメリットは大きくなる。本人には指摘しづらい問題で、改善機会を得にくい事も多い。

食べ物によって体臭・口臭や排泄物は影響を受ける。歯磨きやマウスウォッシュでも改善されない、慢性的な強い口臭の多くには歯周病(歯槽膿漏)や内臓疾患が関係している事も多く、30代以上だと軽度を含めれば過半が歯周病に罹患していると言われてもいる。

しかしどんなに気を付けても、自分自身が他者に不快なにおいの刺激を与える可能性はゼロにはできないし、お互い様の部分もあるので極度にひどいにおいを放置しているケース以外(極端な悪臭は浮浪者的な悪環境もあるが認知症・失禁を伴う疾患の可能性もあり仕方ない面も多い)は大目に見るべきだと思う。潔癖な完全主義になると、何もかもが強迫神経症的に汚く感じられてしまうが、それでは逆に仕事も社会生活もおぼつかないわけで。

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