「少子高齢化」タグアーカイブ

晩産化による育児と介護のダブルケアの問題:長寿化の介護問題・人の世話をできる人の減少

育児と介護のダブルケアの原因の一つは確かに晩婚化・晩産化だが、戦前戦後までの日本人の平均寿命は60歳前後で55歳退職でも余命が5歳前後しかなかったので『長期介護の問題』が発生しづらかった。

<晩産女性>親の介護と育児同時に 40~50代3人に1人

現代人は健康寿命も延びて65~70歳頃までは自立的生活が可能な人が過半だが、それでも70代以上になると『健康ではない医療・介護が必要な余命』が10年以上は残ることが多く、家族のマンパワーか施設介護の経済負担かのどちらかが必要になる。現代人から『自然な死』が失われ、救命後の延命治療の問題もある。

現代の核家族・サラリーマン世帯では特に『ダブルケア』はじめ『自立できない他人を物理的に世話する余力・心理状態』が乏しくなりやすい。過去の大家族のように余剰人員のバッファがないので『自分一人であれもこれもの負担・責任』は大きくなる。一人でなくても配偶者が手伝うくらいで、人員も時間も不足しがち。

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日本の人口が8年連続で減少、1億2558万3658人に:日本の少子化はなぜ進むのか?

少子高齢化問題は1990年代から指摘され続けているが、『皆婚・早婚・多子・同調圧力・児童労働の前提』が概ね崩れた先進国は程度の差はあれ少子化傾向になる。所得減少・格差社会も少子化を強める。

<人口動態調査>8年連続で減少 1億2558万3658人

既に出産可能な女性の人口が減ってきているので、急激な人口増加への反転は期待しづらいが、日本より韓国・香港・シンガポール等の出生率が低いことを考えると、少子化は日本特有の問題ではない。『自立までの子育てにお金がかかる国・教育水準が高くなった国・子の自立が遅くなった国・格差が大きい国』は少子化に至る。

政治が悪いから子供が増えないという単純な問題ではなく、現代の経済社会・先進文明が抱える『個人の人権と尊厳・選択の自由と決断の放棄・市場競争原理・建前の平等と実際の格差・子の非生産性(孝行から子のために親が援助へのシフト)・性の代理満足』などによって積極的に子供を増やしたい男女が減っている。

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若さの価値と老いの自覚:若いというのはどういうことか?老いを受け入れられなければ苦しい

若さとは『説明・解釈・蓄積を必要としないストレートな力と健康』である。成熟とは他者との関わりや蓄積・運命・限界によって解釈される『自己存在の納得と赦し』だろう。

年をとって分かったこと 「40過ぎたら毎日どこかが痛い」「季節のものが愛おしい」

若いということは、客観的な年齢もあるが、『今の自分を大きく向上させ環境・関係を変えられる自信や体力』があるということでもあり、『過去の蓄積・しがらみ』を振りほどく力を潜在的に持つ。年齢を重ねると役割や関係、責任が良くも悪くも積み重なり、自分と他者にとっての『自己像の固定化』で保守的になりやすい。

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学校での柔道の危険性、 豊田真由子議員の暴言騒動、 75歳以上の運転死亡事故が14%減

○必修化の武道では、柔道より剣道のほうが死亡・身体障害のリスクは低いが、柔道は有段者でも絶対に大怪我の事故がないと言えない面はある。全員参加の授業では試合や投げての受身は避けるべきかも。

大外刈りで脳損傷、車いすの中1 母「一緒に死のうか」

柔道は『柔よく剛を制す』で知られる武道ではあるが、一般に体格差・体重差が大きいほど小さい方の人は勝ちにくく、投げられたり体重をかけられた場合の怪我のリスクは高くなる。大外刈りの脳損傷は事故事例でよく上がるが、払い腰などで体重のある相手に乗られれば内臓損傷も有り得る、寝技での強い圧迫も危険はある。

○75歳以上の高齢者でも自分で運転しないと生活が成り立たない核家族化・単身世帯・公共交通機関の脆弱性もあるが、『免許更新条件厳格化・自主返納の促進・安全運転意識向上』で事故が減ってくれればと思う。

<交通事故>75歳以上の運転で死亡14%減 1~5月

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ナイアガラの滝に二度目の飛び込みをしたカーク・ジョーンズさんが死去、 高齢化社会における『無届の有料老人ホーム』の需要増

〇カナダ国境のナイアガラの滝に救命具なしで飛び込むチャレンジで生還したアメリカ人のカーク・ジョーンズ氏。二度目のナイアガラの滝への飛び込みで死亡したニュース。欧米の冒険家・危険行為に挑むエンターテイナーのリスクテイクは常軌を逸している…白人は遺伝子的にもリスク対成果で興奮する脳内の報酬系が強い人が多いとはいうが。

カーク・ジョーンズ氏は2003年にナイアガラの滝への飛び込みに成功して命からがら岩にしがみついて生還したようだが、14年の歳月を経てなぜ再びナイアガラの滝に飛び込みたい衝動を抑えきれなかったのかは謎だ。一度目は空身で飛び込み、死亡した二度目はビニールのウォーターボールの中に入って飛び込んだという…。

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娑婆(自由な社会)よりも刑務所(管理された施設)のほうがマシだと思う累犯者:自己責任の現代社会における居場所・関係性・能力活用

高齢で社会に居場所(働く場所)がなく承認される人間関係もないという人たちは、数十年以上にわたり社会参加していない60代以上の高齢のひきこもり・無職の人が急増しているニュースとも重なる。

■前科12犯のホームレス 出所しても「うれしくない」

前科・累犯も含めて『広義の社会不適応・無収入(無資産)』の状態が長期化して、自力での立ち直りがほぼ不可能になると、家・親族に蓄え(自分の過去の蓄え)がなければ、生活保護になるか犯罪で糊口をしのぐか飢え・病気(福祉・医療からの排除)で死ぬかというところに追い詰められやすい。

前科(賞罰)のハンディキャップと合わせ、年齢が高くなるほど再チャレンジが難しい社会・雇用の仕組みもあるが、日本人の多くはサラリーマンとして一つの会社・勤め先に帰属して『やるべきとされる与えられた仕事』をこなして給料を貰っているので、『(会社の看板・役割を抜きにして)自分単独で仕事を作ったり自分の能力や制作物を売り込んだりする能力』というのは基本的に低いか全く持っていない。お金も特別な能力も人脈もなく、経済社会に身一つで投げ出されれば、平均的な人材のサバイバル能力は低いのが普通である。

『会社がどこも雇ってくれない状態(誰も仕事を与えてくれない状態)』になると、自力で最低限の衣食住を賄う程度の金額を稼げる能力や意欲、アイデアの実行力(仕事を取ってくる力)がある人は思われている以上に少なく、会社(給料を支給してくれる事業体)に勤めていなければあっという間に貧窮・孤立状態へと転落しやすい。

雇われずにフリーランスや自営業でそれなりに食っていける人はごく一部であり、そういった人も若い時期には会社員などを経験してスキルや人脈、ノウハウ、顧客リストを作っている。仕事内容にもよるが前科があることが露見すれば、取引先からの信用を失って仕事を断られる恐れもある。

雇われずに食えている人も、何もないゼロから独立したわけではなく『一定以上の下積み・自分の能力や技術の積み上げ』が効いている。高齢で刑務所から出所して手持ちの資金も特別な能力もない人(極めて雇われにくい条件が揃っている人)が、数日間のうちに取り掛かれて、すぐにお金になる仕事というのはほとんどないだろう。

政治や社会制度、社会通念の多くは、50代くらいまでは年齢が高くなるほど所得が増えたり職位が昇格したり、結婚して家庭が充実したりで、人生設計・社会的地位が安定してくる(自分のことを大切に思ってくれていざという時に支えてくれる家族も増える)という新卒採用からのキャリアの積み上げを前提にしているが、実際は今の高齢者でさえも貧困層・低年金層・無退職金層の割合が高くなっているように、『政治・制度がモデルとする中途での瑕疵がない(約40年以上の正社員・公務員の勤務で退職金・相応の年金額があり家庭も上手くいっている)平均的なサラリーマン』からこぼれ落ちた人というのは昔から多かったのである。

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