若田光一宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション(ISS)に188日間滞在して地球に帰還。

若田光一さんが日本人初となる国際宇宙ステーション(ISS)の船長を半年以上にわたり務めたが、同僚・部下の船長としての若田さんの評価は『冷静沈着・公平で思いやりがある』など高かったようだ。

<若田宇宙飛行士>ISS滞在188日…大役終え地球に帰還

ニュースでは日本人らしさとしての『和の心』が強調されていたが、和の精神がグローバルに通用するのは当たり前といえば当たり前の話。欧米が個人主義・競争社会というのはマクロなシステムや全体の傾向の話で、同じプロジェクトを遂行する仲間や目的を共有した関係においては『和の心=チームワーク』は同様に重視される。

ISS(国際宇宙ステーション)に188日間も滞在し、地球を3000周も回ったという若田光一さんの宇宙空間での経験は凄いが、それだけ宇宙の無重力空間にいれば筋力・運動機能は一時的にかなり低下するだろう。

帰還カプセルで降りた時はすぐに関係者から抱きかかえられて運ばれたので、実際の脚腰の筋力や立つ力の低下の度合いは確認できなかったが、全身の医学チェックが必要となる身体的に過酷な任務ではある。

有人宇宙船がロシアのソユーズだけとなり、アメリカのNASAが宇宙開発予算を削減している現状では、ISS・宇宙探索(惑星探査)の将来性は不透明だが、民間投資のビジネスが成立する可能性があれば良いのだが。

宇宙開発競争は米ソ冷戦時代の『宇宙空間の軍事利用』によって促進されたもので、アメリカの宇宙空間から地球の標的地点をピンポイントで破壊できる『スターウォーズ計画』などに莫大な予算・人員が投下されたが、冷戦終結と経済成長の鈍化(財政難)により、現在のISSよりも遠い宇宙・惑星の開発や移動は難しそうだ

宇宙探査・惑星開発というのは、人類の知性・科学技術の限界を試すような『壮大なロマン』だが、宇宙開発から得られる『直接の利益・資源』が少ない以上、衛星打上げ・軍事利用以外の宇宙開発はよほど好景気が持続しないとコスト面から持続困難となる。太陽系の地球に近い惑星の探査・開発だけでも技術的困難が多すぎる。

月や火星にしても、レアアースや希少金属をはじめとする地下資源の潜在的埋蔵量は多いという推測もあり、太陽系の他の惑星にも地球上では殆ど得られない希少・有益な資源が眠っている可能性がある。だが掘削するだけでも技術的ハードルは高く、火星のような近い惑星からでも地球に資源を運搬する事が不可能に近い。