4代目プリウス(新型プリウス)のインダストリアルデザインや市場の評価予測についての雑感

新型プリウスのインダストリアルデザインの記事を読んだ。『低重心化・空力特性』によって、座席を低くして頭上空間を確保し、側面からのトライアングルシルエットの頂点を前に17センチ戻したという。SUV的なコンフォートより理詰めのスポーツデザインか。リアランプの点灯時の個性、ワンモーションフォルムの変更等。

2~3代目のプリウスのデザインの一貫した特徴として、ボンネットとフロントガラスの境界線に段差をつくらずに流れるようになだらかな直線で結ぶ『ワンモーションフォルム』がある。4代目はこのフォルムをやめて他車と同じく段差を作ったが、低重心化とフロント延長の影響という。フロント延長は取り回しを犠牲にするが。

ヘッドランプは新規性があるとも奇抜とも言えるが『トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)』では走行性能とダイナミックなデザインを重視。シエンタやプリウスα等のヘッドランプとフォグランプとのS字型の一体感のあるデザインを踏襲した感じか。レクサスのスピンドルグリルも好き嫌いが分かれるが。

プリウスは走行性能と燃費効率、個性的デザインでは優れた車でグローバル市場でも売れているが、トヨタ車は空力特性や流線型デザインへのこだわりによって、『頭上空間の狭さ・後方視界の悪さによるコンフォート性の犠牲』も目立つ。

欧米人の体格だとプリウスは室内空間がやや狭いように思う。だがそれでも、ある程度の数が売れてゆくというのは、かつてのハリウッドのセレブが愛用した影響もあるが、さすがプリウスのブランド力ではあるのだろう。

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