日本の若い世代の死因の1位は『自殺』:日本ではなぜ30代以下の若年層が自殺に追い込まれるのか

日本の若い世代の死因で『自殺』が1位というニュース。海外との比較で自殺数の多さもあるが、他者に危害を加えられて死んでしまう『事故・事件の件数』が少ないのもある。15歳から39歳までの年齢区分全てで自殺が一位は暗鬱な結果だが、日本は画一的システム化で規律訓練され、生き方の多様性に乏しいことも影響する。

最近は中学生・高校生の自殺も目立つが、学校でも会社でも社会でも『中程度の適応のためのハードルの上昇』があり『人間関係のトラブルやストレスへの対処能力(人に好かれて場に溶けこむ資質・スキル等)』がないと、自分の居場所がないように感じて過度に悲観する若者も増えたか。超高齢化社会のマクロ要因もある。

大人が働いて生きている社会を中学生・高校生が見ても、『理想的な明るい生き方・人づき合いのモデル』を実践できている人の絶対数が減っている。『いじめ・受験失敗・学業不振・孤独・貧困家庭など今のつらい状態』を踏ん張って生き抜いた後に明るい未来があるはずという展望を持ちにくいと耐え切れない人が出てしまう。

自殺者は30代からも増える。『10代の乏しい人生経験だけで未来を悲観的に先読みする自殺要因』と『30代の今まで積み重ねた苦痛経験や社会認識から未来を諦めてしまう自殺要因』とはかなり違うが、どちらかといえば10?20代の自殺のほうが適切な支援活動や認知行動療法的な考え方の転換で抑止できる可能性が高い。

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