現代人はなぜ一人になりやすいのか?:孤独に悩むけれど誰でもいいから傍にいてほしいわけでもない心理

現代人に一人が増えた理由は『地縁血縁=義務的な縁が多く失われたこと』と『自分が関わりたいと思う好きな相手としか付き合いたくない人が増えたこと』だろう。

“たまたまひとりでも大丈夫”と思えれば、世間の目なんて気にならない/月読寺・小池龍之介さん(後編)

独りが嫌という人も『誰とでもいいから一緒にいたい人』『色んなタイプのいる大きな群れ・集団の一員にいつもなっていたい人』は、今は滅多にいない。むしろ気が合わない人や魅力・楽しさを感じない人と会うよりも、『一人でやりたいこと(趣味・娯楽・教養・文化)をしたい人』が多数派を形成しているように思える。

一人は嫌といいつつ、家族・地縁血縁を軽んじたり、職場の飲み会・社員旅行を辞退したり、自分が気を遣う場・相手を避け、気になるメンバーのいない集まり、上司・先輩の誘いは敬遠したりしていないだろうか。大勢で賑やかにやる場には『望まない相手・役割・力関係』もつきもの、楽しいばかりともいかないので遠ざかる人もでる。

社交や付き合い、人間関係は、親しい友人・恋人・配偶者でも『一定の気遣い・配慮・行き違い・対立』はあるが、いつも誰かと一緒にいる、大勢の集まりに参加しているという人は『平均的な人以上に人間関係の時間・労力のコスト』を支払い、『一人の自由時間』を削っている(あるいは一人の自由時間の価値が相対的に低い)。

人間関係の難しさは『ある人が楽しくて面白いと思っている関係性・集まり』でも、その相手や場のみんなが楽しんでいるかは分からないという事だ。義理や仕事で付き合う人もいる。『一緒にいてとにかく楽しい・見るだけで癒される・最適な距離感を保ってくれる・またすぐ会いたい』の他者は大人の関係全体では稀である。

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